2017年10月9日月曜日

Firefox Portable版のススメ

現在午前4時15分。
暇なので投稿します。

今回はFirefox Portable版を紹介するものでなく、導入する際のTips的なものになります。
ググればすぐ見つかるような内容ですが、よく忘れるので備忘録として残しておきます。

基本的にはどのFirefoxでもよろしいと言いたいところですが、現在までにリリースされている無印Portableは安定版で、旧式と表示されるアドオンも動くVer.56となっており、Beta/Developer/NightlyはVer.57以降がリリースされています。
※旧Ver.ももちろんダウンロード可能です(こちらより)

先日Firefox Ver.57ちょっぱや記事を投稿したところですが、インストール版を使っておられる方で環境を上書きするのはちょっとと考えていたり、プロファイル管理が出来るのは知ってるけどゴチャゴチャな環境構築はしたくないと思っている方にはおすすめのVer.57をゴリゴリ使っていく方法だと思います。

Mozillaの各エディション定義が一部ころころ変わる上に、大規模な新機能を実装している場合、これらの区分けがまるで当てにならない事がありますので、当記事が過去過ぎる記事となっている場合は参考にしなくてもいいですが、おおざっぱに以下となっております。

無印:安定版。
Beta:基本的に安定版。※1時間に数回落ちるVer.52をリリースする事も最近あった。
Developer:ウェブ開発向け機能が充実してると謳ってるが、そういう人らはChromeでやる。現在はBetaより気持ち早めに次世代Ver.をリリースするポジションになりました。
昔はAuroraと呼ばれており、2017年始めにはなくなるからねとMozillaは言ってたのになぜか残っています。
Nightly:ガンダムで言えばヅダみたいなもの。Ver.57のNightlyは気持ち悪すぎるくらいクラッシュしませんが、マルチプロセス先行実装時やちょっと前に遡ると64bit化を推し進めていたときは舐めてんのかというくらいクラッシュしていました。
ESR:Ver.57でアドオン大虐殺が実施される見通しのため、現在は公式より配布されてるセキュリティリスク対応の最終延命装置と化した。

以上のようになっておりますので、アドオンとの互換性から旧(レガシー)環境を残したい方は過去Ver.を利用し、新しいものに触れてみたい方はBeta以上のポータブル版をインストールという利用が多いと思います。
また、FirefoxSyncの登場でブックマーク・アドオン同期が簡単にできるようになりましたが、アドオンの設定までは同期してくれないので、ポータブル版をクラウドと連携する事でいつでもどこでも同じ環境で使えるようにするという利用法もあります。
筆者自身このパターンなのですが、家にPCが何台もあるとFirefoxSyncのないころはアドオンひとつひとつ入れるとかアホくさいので結果的にこうなりました。はい。


用意するもの

ポータブル版となるので、基本的にレジストリは使いません。
インストール先は各自で指定して管理する必要がありますが、一度これらのようなポータブル版をインストールするディレクトリ(フォルダ)を作っておけばOSのクリーンインストールをしたとしても(ファイルサイズによりますが)30分以内にほぼ同じ環境を作れたりします!


1.インストール後適当なディレクトリに配置
適当というか覚えやすい場所だったらどこでもいいと思います。
酔っ払っててもうちのFirefoxならほにゃららドライブのこのフォルダのここにあるよって言えるくらいのところがいいです。

※現在のFirefox Ver.56.x.xでは一部アドオンにて相性問題が出ておりますので、旧環境を構築したいと考えている方はVer.55番台で構築する事をおすすめいたします。


2.FirefoxPortable.iniをFirefoxPortable.exeを同じディレクトリに配置する



こちらはやってもやらなくてもいいと思いますが、FirefoxPortable.iniをメモ帳で開いてみるとDisableSplashScreen=falseとなっているので、DisableSplashScreen=trueとすれば、起動時に表示されるスプラッシュ表示が無効になります。
また、AllowMultipleInstances=falseAllowMultipleInstances=trueとすればインストール版のFirefoxや別エディションポータブル版Firefoxが起動していてもエラーダイアログが出て無理だよ!と言われる事もなく同時に起動させる事が出来ます!やったね!


3.ポータブル版Firefoxを既定のブラウザに設定する

(SetBrowserEXを使った方法:Windows7/Vista)

SetBrowserEXもアーカーイブ形式のポータブル版みたいなものなので、Firefoxポータブル版のフォルダを作った同列ディレクトリに配置しておくとよいと思われます。
その後はSetBrowserEx.exeより起動、以下のように設定し、右下の適用で終わりです。


(レジストリより設定し既定のブラウザとする方法:Windows8/Windows10)

Windows8はWindows10と違い大規模アップデートで不安定になったりする事がないので個人的に好きなのですが、こればかりはちょっと手間が要りますね。

インストーラー版のFirefoxとNightlyをインストール。(アドオンなどの設定は不要)
Windowsの設定より>アプリ>既定のアプリと辿り、Firefox Nightlyに設定します。
※Nightlyは常用の難しいVer.があるため、ポータブル版運用前提と考えているため。

このままではただインストーラー版のFirefoxが起動してしまうだけなので、レジストリを設定し、ポータブル版が起動するようにします。

スタート>ファイル名を指定して実行>regeditと遷移し、レジストリエディタを起動します。

HKEY_CLASSES_ROOT\Firefoxの辺りを見てみると以下のような階層構造が見つかると思います。

HKEY_CLASSES_ROOT\FirefoxHTML-●●●●\shell\open\command
HKEY_CLASSES_ROOT\FirefoxURL-●●●●●\shell\open\command


FirefoxHTMLとFirefoxURLではなく、FirefoxHTML-英数字/FirefoxURL-英数字の部分のレジストリを設定し直すのでお間違いないよう再度ご確認をお願いいたします。

確認がすみましたら、①と②にともにあるcommandディレクトリにある既定の値を下記のように設定します。

"C:\Program Files\Nightly\firefox.exe" -osint -url "%1"
"FirefoxPortable.exeの絶対パス" -url "%1"

今回の例であれば、F:\Program file\Firefox Developer Edition PortableにあるFirefoxPortable.exeを指定したいので、①と②の該当するcommandディレクトリ内の既定をダブルクリックし、値を"F:\Program file\Firefox Developer Edition Portable\FirefoxPortable.exe" -url "%1"と入力しOKとした後に再起動すればポータブル版Firefox Developer Editionの既定設定が下記画像のように反映されます。


しかし、レジストリをいじるのは安易におすすめできないので、失敗してブラウザが起動しなくなったときのために一応バックアップをとっておきましょう。

レジストリエディタ上部メニューより、ファイル>エクスポート>任意の名前を指定、保存


以上でポータブル版ブラウザ導入手順は終了です。
Windows8/Windows10は既定設定が少々面倒ではありますが数分以内に終わるので、FirefoxSyncを導入できない環境でもガッツリFirefoxポータブル版を使用してみたいと考えていたり、またはその他のChromium系ブラウザを使用してみたいと考えている方にはアドオンの同期・設定をするパソコンの台数分設定する時間を考えれば非常に楽かなと思われますので、一度作ってみてはいかがでしょうか?


(18.07.27)追記
Firefox Portable版において実行プロセス名の任意変更も何かの役に立つかも知れませんので一応メモしておきます。
また、こちらWaterfox Portable版でも同様に可能ですので、レガシー環境を利用されてる方も参考になるかも知れません。

1.Firefox Portable版インストールディレクトリにあるFirefoxPortable.iniを配置
\Firefox Portable\Other\Sourceにある"FirefoxPortable.ini"を"FirefoxPortable.exe"と同一ディレクトリに置きます。
2.FirefoxPortable.iniをメモ帳などのテキストエディタで開く
何も変更を施してない場合、FirefoxExecutable=firefox.exeとなっていると思いますので、firefox.exeの部分を任意の実行プロセス名に変更します。(例:Firefox Portable.exe


3.Firefox Portable\App\Firefox配下の"firefox.exe"を2で指定した実行プロセス名に変更
使用されているOSが64bitの場合は、Firefox64配下のfirefox.exeを変更してください。
元に戻すことも可能ですので、特に心配することはありません。


ここまでで今まで通り起動すると指定したプロセス名になっているかと思います。
これによりFirefox.exeがすでに起動してるよという怒られ方もなくなり、Firefoxの
多重起動が可能になるかと思います。

また、役に立つかはわかりませんがFirefoxPortable.ini内の解説を一部載せておきます

・DisableSplashScreen:起動時のスプラッシュスクリーンを非表示にするもの
・AllowMultipleInstances:複数起動可能にするもの
・DisableIntelligentStart:compornentとchromeのパス変更が起きた際にこれを起動時に確認するオプション
・SkipCompregFix:拡張機能が利用するchrome.rdfに適切な設定にする動作を行うか
・RunLocally:Portable版の実行ファイルをローカルの一時ディレクトリにコピーして実行するかのオプション(CDやDVDから起動する場合に利用)


2017年10月7日土曜日

TVRemoteViewer_VB 視聴方法メモ

1.視聴したいチャンネルの選択


※BonDriverに関してはBonDriver_PT-T0.dll ~ BonDriver_PT-T2.dllを推奨


2.変換方式の選択(必ず設定すること!)


標準を選択した場合、解像度によってはCPUに負荷がかかるためQSVを推奨。(NVで可の環境有)


 
3.解像度の選択


QSV(NV)を選択していれば解像度に関係なくサーバーへのCPU負荷はないため、解像度は再生環境に合わせる 


4.視聴ボタンを押して再生開始



左上または右下の再生開始ボタンをタップ後に再生が始まります
1~3の手順実施後で再生開始されていてもチャンネル・変換方式(標準/QSV/NV)の変更は可能です 

5.視聴終了時(こちらも忘れずに!)



そのままブラウザを閉じてしまった場合、サーバー上では垂れ流し状態になってしまっているため、プレイヤー下部の【ストリームを終了する】を選択して終了すること!
 



※番外編(ローカルネットワーク内ファイル再生)

手順としてはチャンネルリアルタイム視聴とほぼ変わりませんが、一部違うので紹介

1.TOPページよりファイル/プレイリスト選択をタップ



 2.視聴したいファイルを選択、再生設定を適用


※標準方式で再生するとサーバー負荷がかかるため、QSV(NV)を指定することを忘れずに!

 3.再生終了時


こちらも上記の視聴終了時と同様に、プレイヤー下部の【このストリームを終了する】を選択すること!